世間では大手電力会社(東京電力など10社)の「電気代は高い」と言われます。
本当に大手電力会社の電気代は高いのか?を検証するため「地元の新電力会社の料金プラン」と比較を行ってきました。
※大手電力会社と地元新電力会社(近畿エリア)の比較はこちら⇩⇩⇩
近畿エリア(関西電力エリア)の検証では「京都新電力」の料金プランがお得だという事が分かりましたが、比較する新電力会社は「地元(県名がついた)の新電力会社」が対象です。
※「最安値:新電力会社」の比較・検証は別記事で紹介します。
ところが、今回検証する愛媛県には「愛媛」の名がついた新電力会社が無い(2022年4月時点)ため、ここでは「愛媛県:坊ちゃん電力」の料金プランと四国電力の料金プランについて比較・検討をします。
記事のポイント
「愛媛県:坊ちゃん電力」の料金プランと四国電力の料金プランについての比較をします


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坊ちゃん電力ってどんな会社?
坊ちゃん電力ってどんな会社?名前をはじめて聞いた方もいると思いますので、先ずは簡単に概要をご説明します。
坊っちゃん電力
夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台となった愛媛県ならではの社名「坊ちゃん電力」。
供給エリアは広く、四国・九州・中国・中部・関東・関西・東北電力エリアに於いて電力の供給を行っています。
大手電力会社と地元の電力会社を比較(料金単価)
坊ちゃん電力が電気を供給するエリアの大手電力会社は「四国電力」になりますので、ここでは両社の料金単価を比較してみたいと思います。
四国電力 料金単価 | 四国電力 (おトクeプラン) | 坊ちゃん電力 料金単価 | 坊ちゃん電力 (坊っちゃんプラン) |
最低料金 (最初の11kWhまで) | 411.40円 | 最低料金 (最初の100kWhまで) | 2444.44円 |
11kWhをこえ120kWhまで | 20.37円 | 100kWhをこえ300kWhまで | 23.42円 |
120kWhをこえ300kWhまで | 26.99円 | - | - |
300kWh超過分 | 28.30円 | 300kWh超過分 | 25.46円 |
料金単価を比較すると分かりますが、四国電力と坊ちゃん電力では料金単価の設定が全く違いますので、ここからは具体的な電気使用量を設定してシミュレーションを行います。
四国電力と坊ちゃん電力の電気代を比較
シミュレーションをする際の条件については下記の通りです。
ここでのポイント
電気使用量は表の通り
燃料調整費額(円) 25円
再エネ促進賦課金(円) 245円
※燃料調整費額.再エネ促進賦課金については電気使用量により変動しますが、シミュレーションでは「金額を固定」して計算
電気の使用量 | 四国電力 | 坊ちゃん電力 | 差額(坊ちゃん電力を基準) |
120kWh | 2,901円 | 3,182円 | +281円 |
200kWh | 5,060円 | 5,056円 | -4円 |
300kWh | 7,759円 | 7,398円 | -361円 |
350kWh | 9,174円 | 8,671円 | -503円 |
坊ちゃん電力の最低料金は最初の100kWhまでが含まれるため、100kWh未満の電気使用量の場合は電気代が高くなります。
そのため、電気使用量の少ない単身世帯などは四国電力の方が安くなるので、坊ちゃん電力を検討するのであれば比較的電気使用量が多い世帯がおすすめだと言えます。
坊ちゃん電力で電気代がお得になるケース
世帯あたりの年間の電気使用量は、全国平均4322kWh(平成29年度)に対して愛媛県のある四国では5153kWhが年間の電気使用量の平均になります。
ここがポイント
・5153kWh(年間)を月単位で計算すると:月間平均429.4kWh
・一人暮らしの電気使用量の平均は:月間平均154.0kWh

ここがポイント
月間平均429.4kWh電気使用量がある方であれば、坊ちゃん電力の方が電気代はお得です。
坊ちゃん電力のメリット
坊ちゃん電力の電気代については電気使用量が増えるほどお得になる事が分かりましたが、電気代以外のメリットがあるのかについてもここでは確認しておきます。
キャンペーン
坊ちゃん電力を紹介することで、紹介した方も紹介された方も電気料金の割引が受けれるのですが、紹介する方は「坊ちゃん電力の契約者」であることが条件のようです。

まとめ
【電気代が高い】大手電力会社と地元の電力会社を比較(愛媛県)について解説をしましたが、坊ちゃん電力の最低料金については賛否があるかも知れません。
100kWhまで電気代が一律だと「電気代が分かり易い」反面、電気使用量が極端に少ない場合は「電気代が高すぎる」と思う方もいるでしょう。
今後、四国電力から坊ちゃん電力へ切替えを検討するのであれば「月間の電気使用量が多い方」にはおすすめです。
※【新電力】電気代が安くなるのに切替えない2つの理由!はこちら⇩⇩⇩
最後に、電力自由化がはじまり新たな電力会社(新電力)が数多く誕生しましたが、未だに新電力への切替えが進んでいません。
新電力へ切替える事により電気代は安くなる(可能性がある)のですが、何となく不安だと感じている人が多く、新電力への切り替えをした方は全体の30%程度と低迷しています。
新電力への切替えは手間もかからず電気代を節約するには最善の方法ですが、この記事がきっかけで少しでも「新電力」に興味を持って頂ければ幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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