電気代を安くするための手段として「新電力への切替え」を検討する方が増えています。
ところが、新電力へ切替えをした後も「電気代が安くなっていない」などのトラブル?も多いようです。
過去に大手電力会社と新電力会社の料金プランを比較しましたが、電気使用量が少ない家庭に於いては大手電力会社の方が電気代が安い場合が多く見受けられました。
※大手電力会社と新電力会社の料金比較はこちら⇩⇩⇩
また、新電力へ切替え後のこのようなトラブルについては、電気料金シミュレーションが不十分である事が一番の原因ですが、中には「知名度の高い新電力会社(大手新電力会社)=安い」と思い込んでいる方もいます。
そこでこの記事では【新電力】大手電力会社と大手「新」電力会社の料金プランを比較することで「大手新電力会社で電気代が本当に安くなるのか?」について解説をします。
記事のポイント
大手電力会社と大手新電力会社の料金プランを比較
「新電力」への切替えを大手新電力会社で検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
新電力で「電気代を削減したい!」方はこちらから ※サステナブルエナジー
関西電力(従量電灯A)とソフトバンクでんきを比較
ここからは、大手電力会社:関西電力(従量電灯A)と大手新電力会社:ソフトバンクでんきについて比較をします。
料金プランを比較
ソフトバンクでんきの場合、関西電力:従量電灯A相当の料金プランは「おうちでんき(N)・くらしでんき」です。
関西電力エリアについては「最低料金が最初の15kWhまで」となりますが、東京電力・中部電力エリアなどは「基本料金」になるのでご注意ください。
最低料金・料金単価 | 関西電力 従量電灯A | ソフトバンクでんき おうちでんき(N) | ソフトバンクでんき くらしでんき |
最初の15kWhまで | 341.01円 | 285.00円 | 341.01円 |
15kWhを超え120kWhま で | 20.31円 | 20.30円 | 20.10円 |
120kWhを超え300kWh まで | 25.71円 | 24.10円 | 24.93円 |
300kWhを超える | 28.70円 | 27.80円 | 27.26円 |
料金プランを比較することで最低料金・料金単価共にソフトバンクでんきの方が安い事が分かりましたが、どの程度電気代が安くなるのかについても確認をしておきます。
電気代シミュレーション
ここでは電気使用量毎の電気代について確認をしますが、燃料調整費額と再エネ促進賦課金については下記固定の単価でシミュレーションをします。
※実際の燃料調整費額・再エネ促進賦課金については電気の使用量に応じて金額は変わります。
燃料調整費額:25円 再エネ促進賦課金:245円
電気使用量 | 関西電力 | おうちでんき(N) | くらしでんき | 削減額 | 削減率 |
100kWh | 2,337円 | 2,280円 | 2,319円 | -57円 | ▲2.43% |
280kWh | 6,857円 | 6,542円 | 6,710円 | -315円 | ▲4.59% |
350kWh | 8,806円 | 8,414円 | 8,571円 | -392円 | ▲4.45% |
450kWh | 11,676円 | 11,194円 | 11,297円 | -482円 | ▲4.12% |
600kWh | 15,981円 | 15,364円 | 15,386円 | -617円 | ▲3.86% |
それぞれの電気使用量でシミュレーションを行った結果はご覧のとおりですが、関西電力と比較をした場合では、ソフトバンクでんきの両プラン共に電気代が安くなることが分りました。
ここからは、ソフトバンクでんきの「おうちでんき(N)とくらしでんき」の違いについても確認をしておきます。
「おうちでんき(N)・くらしでんき」の違い
「おうちでんき(N)・くらしでんき」のシミュレーション結果を見る限り、おうちでんき(N)の方が電気代は安くなる事が分かりましたが、それぞれの違いについても確認をしておきます。
おうちでんき(N)
- ソフトバンク・ワイモバイルユーザーの割引がある
- スマホ・タブレットなど1回線につき110円/月(2年間)
- 3年目~は55円/月
- ソフトバンクでんき:おうち電気はこちら
くらしでんき
- エコ電気アプリの登録でpaypayポイント100円相当がもらえる ※2022年4月時点 ➡ 予告なく終了する場合があります
- ソフトバンクでんき:くらしでんきはこちら
いずれの料金プランも「誰でも契約できる」のですが、くらしでんきの場合はホームページでの契約が出来ないのため手間が掛かります。
また、ソフトバンク・ワイモバイルユーザー以外でも「おうちでんき(N)」を契約することが出来るので、料金単価から比較しても「くらしでんき」を契約するメリットはありません。
このように、自社料金プランに於いても手続きの手間・割引きなどのサービスによる「差」をつける事で、ソフトバンクでんきの場合は「おうちでんき(N)の料金プラン」へ誘導しているようです。
ここがポイント
ソフトバンク電気の戦略?:関西電力 > くらしでんき > おうちでんき(N)
※大手新電力会社が「新電力」を取り扱う理由はこちら⇩⇩⇩
まとめ
この記事では関西電力とソフトバンクでんきの料金プラン比較について解説をしました。
両社を比較した場合はソフトバンクでんき:おうちでんき(N)の料金プランの方が安くなる事が分かりましたが、割引などの金額(月額110円割引)を考慮しても、驚くほど電気代が安くなる訳ではありません。
また、今回のシミュレーション結果からも、以前ご紹介した「京都新電力・奈良電力」の方が、電気代が安くなる事は明らかです。
※京都新電力・奈良電力の比較に関する記事はこちら⇩⇩⇩
電気代を安くする手段として新電力を検討することは必須ですが、「知名度の高い新電力会社=安い」と思い込んでいるのであればそれは大きな間違いだと言えます。
大手新電力各社は「割引きを併用した料金プランなど」で「お得感」を訴求していますが、電気代が安くなるのか?と言うと「少しだけ安くなる」といったところです。
電気代を本当に安くしたいのであれば「大手新電力会社」に拘らず、その他の新電力会社についても検討されることをおすすめします。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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