電気代の節約や災害時の停電(防災)対策をするために家庭用蓄電池の導入を検討さる方が増えています。
しかし、購入を検討している方は「家庭用蓄電池のメリット」を聞かされれば素直に受け入れてしまうのですが、購入をした後の事も忘れてはいけません。
少なくとも寿命までの間は「責務を全う」して欲しいと思うはずです。
この記事では、家庭用蓄電池の購入前に確認したい2つの事「ハザードマップと火災保険」について解説をします。
記事のポイント
ハザードマップで調べて欲しいこと
家庭用蓄電池の水害対策
火災保険で必ず確認しておきたいポイント
今まさに家庭用蓄電池の購入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
ハザードマップで確認
家庭用蓄電池を購入する前に改めて考えて欲しい事は「家庭用蓄電池は水に弱い」と言う事ですが、蓄電池に限らず「精密機械・機器」は水に対しては無力です。
そこで最初に確認したいことは「ハザードマップ」です。
ここがポイント
例えば下の図は「大阪市内が高潮の被害にあった際の浸水の深さ」を示すハザードマップですが、色の濃いエリアだと3M~5Mの浸水深さを想定しています。

仮に、想定される被害を被った場合、道路と宅地(家が建っている地面の高さ)が平坦な場所だと、3Mは「建物の2階の床面」あたりまで浸水する事になるので、屋外に設置している家庭用蓄電池であれば水没は免れません。
家庭用蓄電池の水害対策:その1
このような水害を受けると想定されるエリアは全国各地にあるので、家庭用蓄電池メーカーも対策を考えています。
その一つが壁掛け設置型の家庭用蓄電池です。
先程のような浸水被害が想定されるエリアであれば2階以上の高さへ設置すれば良いのですが、ここで注意が必要なのは「家庭用蓄電池の重量」です。
RC造(コンクリート造)や鉄骨造の建物であればそれほど設置は難しくないのですが、木造の場合は設置をする外壁の下地(壁の中)工事に費用が掛かります。
家庭用蓄電池は軽いものでも100㎏はあるので、その重量に耐える下地工事となるとそこそこ大きな出費になる事が想定できます。
ここがポイント
下地工事をする際は建物を建てた建築会社に依頼をすることがおすすめです。

家庭用蓄電池の水害対策:その2
家庭用蓄電池の外壁設置が出来ない場合は「屋内設置」をする方法があります。
設置する家庭用蓄電池の重量にもよりますが、100㎏程度であれば床の補強工事は不要(建物が古い場合は調査が必要)です。
ただし、屋内設置をするのであれば下記の項目について最低限の覚悟が必要です。
ここでのポイント
蓄電池には「発火のリスク」がある
常に換気された室内で熱や湿気がこもらないよにする
運転音は「静か」とは言え敏感な方は気になる
発火のリスクについてはリチウムイオン電池を使用した家庭用蓄電池だと注意が必要です。
※リチウムイオンの発火リスクにかんする記事はこちら⇩⇩⇩
また、家庭用蓄電池はそもそも消防法などで設置に関する規定を設けている事もあり、防災用に家庭用蓄電池を購入される方が「室内設置」をするのは本末転倒だと言えます。
いずれの場合に於いても家庭用蓄電池を設置をする場所は充分な検討が必要です。
火災保険を確認しておく
続いては、家庭用蓄電池が水没等によって故障・破損をした場合についての確認です。
家庭用蓄電池にはメーカー保証があるのですが、火災保険と自然災害補償についての内容も確認してください。
自然災害補償については販売店単位で加入している場合が多いのですが、先ずはご自身が加入している火災保険の内容を確認する事が重要です。
ここでのポイント
地震・津波・噴火などによる被害でも対象となるのか
家庭用蓄電池を設置する際の「規定(工事の方法など)」はあるのか
また、火災保険の窓口へ確認する際は、コールセンターでは無く担当者へ直接確認をするようにしてください。
家庭用蓄電池へのこだわりは不要?
家庭用蓄電池の最大の欠点は「設置場所が固定」される事です。
その結果、ご紹介したような購入前の確認が必要となる訳ですが、そもそも、移動する事が出来ればこのような心配をする必要は無くなります。
ここでのポイント
宅地内へ浸水の危険が迫っている ➡ 高い場所へ避難させる
発火の危険性がある ➡ 時間帯や季節に応じて保管場所をかえる
電池の種類で発火対策 ➡ リン酸鉄リチウムイオン電池
自宅以外の場所でも「被災」する可能性はある ➡ 車移動の際は蓄電池を載せての移動
家庭用蓄電池の購入目的にもよりますが、停電(防災)対策として購入を検討するのであればポータブル電源を検討するのも選択肢の一つです。
※家庭用蓄電池よりもハイスペックなポータブル電源に関する記事はこちら⇩⇩⇩
まとめ
この記事では【家庭用蓄電池】購入前に確認したい2つの事|ハザードマップと火災保険について解説をしましたが、最後にポイントを整理しておきます。
記事のまとめ
家庭用蓄電池の購入前に「ハザードマップの浸水エリア」を確認することがおすすめ
浸水エリアの該当する場合は「設置場所」を検討する
蓄電池を「屋内」に設置する際は、換気や音の問題を事前に確認しておく必要がある
火災保険で「蓄電池の故障・破損」がカバーできるのかを確認
家庭用蓄電池は購入する目的が明確であれば導入するべきでしょう。
しかし、停電(防災)対策や電気代を安くしたいと考えているのであれば、一度考え直してみては如何でしょうか。
※家庭用蓄電池:電気代は安くなるが出費は増える⇩⇩⇩
購入後に思わぬトラブルに見舞われたり、電気代が本当に安くなったのか?費用対効果を実感できない方も多いようなので、くれぐれも「電気代が安くなります!」などの謳い文句にダマされないように気を付けてください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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