ポータブル電源を使った停電対策を検討される方の多くは・・
- スマートフォンの充電
- 夜間の照明(LED照明)
- 冷蔵庫用の電源
について考えるのですが、ポータブル電源の専門店からすれば「給湯器は大丈夫?使わないの?」と思う事があります。
台風の季節になれば、その影響により「停電が発生する」ことはありますが、ガスや水道まで遮断される事はあまり聞いた事がありません。

そこでこの記事ではポータブル電源の専門店が停電対策で忘れがちな「給湯器」について解説をします。
停電対策でポータブルの購入をお考えの方で「容量ばかり気にされている方」は、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事でご紹介するのは一般的な「ガス給湯器」です。
※エネファームやエコキュート・エコウィルをご使用の場合は別途ご相談ください。
給湯器の停電対策
台風などによる「停電」の場合は電気の供給だけが遮断される事が多く、ガスや水道にまで影響を及ぼす事はあまり多くありません。
そのため、このような停電が発生した場合でも「ガスと水道」は使用が出来るため、電気さえあれば「お風呂に入る」事やお湯を使う事は出来るのですが、停電対策のご相談をお聞きする場合に於いては、お客さまから「給湯器についての相談を受ける」ことは殆どありません。
恐らくお湯を使う事に関しては「電気ポットやケトル」に意識が向きがち?なのか、給湯器の事まで心配する方はとても少ないのです。

給湯器の停電対策に必要なポータブル電源
戸建住宅(賃貸マンション)やマンションの玄関付近などに設置される「給湯器」ですが、使用する際は必ず電気が必要です。
そのため給湯器の本体近くには「コンセント」があり、通常はそこから電気が供給されるのですが、停電の際にはポータブル電源から電気を供給すれば、給湯器は普段と変わらず使用する事ができるのです。

因みに、給湯器の設置方法によっては「コンセントが露出」していない場合(上画像)がありますが、そのような給湯器の場合は「全面カバー(赤矢印)」を外せば、コンセント(若しくは電源の配線)を確認することが出来ます。
それと、実際にポータブル電源を使って給湯器を使用する場合は、延長コードなどを使用してなるべく「ポータブル電源は屋外で使用しない」ようにすることがおすすめです。
ポットやケトルと違う?
ポータブル電源でお湯を沸かすとなると、ポットやケトルのように「定格消費電力が大きいのでは?」と考えてしまうのですが、給湯器の場合は「意外と定格消費電力は小さい」のです。
例えば、⇩⇩⇩の給湯器を例に挙げると定格消費電力の最大は60Wになるのですが、この程度の定格消費電力であれば、殆どのポータブル電源で使用する事ができます。

ポットやケトルなどのような「熱を発生させるもの」は消費電力が大きいと思いがちですが、ガス給湯器の場合は「ガスが燃焼」することでお湯を作りますので消費電力は極めて小さいのです。
※使用する給湯器によっては150W前後のものがありますのでご注意ください。
どれくらいの容量が必要?
では、先ほどの給湯器をポータブル電源で使用するには、どの程度の「容量(蓄電容量)」が必要になるのか?も知っておくと便利なので、ここからは「ポータブル電源に求められる容量」についても解説をしておきます。
小容量のポータブル電源|Jackery:ジャクリ 240
国内で販売されるポータブル電源の中でも人気の高い「Jackery:ジャクリ」の場合、容量が一番小さなタイプだと⇩⇩⇩のJackery:ジャクリ 240になります。
では、先程の給湯器の場合「Jackery:ジャクリ 240」でも使用する事が出来るのか?となりますが、答えは・・「使用することが可能」です。
また、使用時間については「3時間と少し」にはなりますが、それだけ使用する事ができれば停電対策としては問題ありません。
このように、小容量のポータブル電源でもこれだけの時間に渡って使用する事ができるため、自宅の停電対策を検討する際は「給湯器用のポータブル電源」も考える事がおすすめです。
まとめ
ポータブル電源を使った停電対策の中でも給湯器の事は忘れがちですが、この記事をきっかけに検討されてみては如何でしょうか。
- 台風の影響で発生する停電の場合「ガスや水道は使える」事が多い
- 停電対策に於いて「給湯器の事」も検討しておくことがおすすめ
※エネファーム・エッコキュート・エコウィルなどは要確認 - ガス給湯器の定格消費電力は小さい
- 小容量のポータブル電源でも充分使用できる
- 停電対策をする場合はガス給湯器のコンセント位置を事前に確認しておく
※夜間の停電時などは「コンセント(電源)」の位置が分かりにくい場合がある
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