【ポータブル電源】消費電力のトラブルを防止|節電エコチェッカー

2022年5月29日

ポータブル電源を購入した後に起こる「消費電力のトラブル」。

家電製品には「定格消費電力」と「起動電力」の2つの「電力」がありますが、この「2つの電力」を検討した上で「購入するポータブル電源を決める」ことが重要です。

定格消費電力と起動電力を理解する事で、ポータブル電源を購入した後のトラブルを防止することが出来るのですが、実際は、「電力」と聞くだけで難しいと感じてしまう方も多いため、価格や容量だけの判断で購入される方も多いようです。

※定格消費電力・起動電力に関する記事はこちら⇩⇩⇩

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そこで、この記事ではポータブル電源の購入前におすすめ、消費電力のトラブルを防止|節電エコチェッカーについて解説をします。

記事のポイント

 定格消費電力が分かるポータブル電源の機能

 消費電力のトラブル

 起動電力について

この記事を読むことで「定格消費電力」や「起動電力」の基本的な事が分かりますので、ポータブル電源初心者の方やこれから購入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

定格消費電力を表示する機能

最近のポータブル電源には消費電力を表示する機能が搭載されたものも多く、電池残量と併せて「使用する際の目安」にする事が出来ます。

※EcoFlow DELTA Plo

例えば、代表的なポータブル電源として挙げられるのはEco Flow社製のポータブル電源ですが、搭載される「LCD画面」を確認することで使用している電化製品の消費電力が一目で分かります。

Portable-power-supply-liquid-crystal-panel
※LCD画面:入力と出力が表示される

このように、ポータブル電源には定格消費電力を教えてくれる機能が搭載されたものもあり、使用する方にとっては大変便利な機能の一つです。

消費電力のトラブルを防止?

「消費電力のトラブルを防止」と聞いてもピンとこない方もいますので、ここでは簡単にその原因について解説をします。

家電製品の「定格消費電力」

家電製品には「定格消費電力」の表示が必ずあるのですが、これはその家電を使用する場合に消費する電力の大きさ(W:ワット)を表したものです。

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※ケトルの底面に記載された「定格消費電力」

上画像の家電製品(ケトル)の場合は、定格消費電力が1450(W:ワット)だと確認することが出来るのですが、この「1450W」がここでは重要になります。

ポータブル電源の「AC出力」

次に重要なことは「ポータブル電源のAC出力」を確認することです。

下画像はポータブル電源の仕様を抜粋したものですが、ここに記載された「AC出力の値」を確認します。

このポータブル電源の場合は500(W:ワット)になります。

定格消費電力とAC出力の「差」を確認する

消費電力のトラブルを防止するにはこの2つの値(定格消費電力とAC出力)を確認することが重要です。

✽定格消費電力(使用する家電の定格消費電力)の値とAC出力の関係は⇩⇩⇩のようになります。

ここでのポイント

 定格消費電力:300(W)の家電 < AC出力:500(W) ⇨ この場合はポータブル電源で使用することが可能

 定格消費電力:500(W)の家電 = AC出力:500(W) ⇨ この場合はポータブル電源で使用することが可能 ※メーカーへ事前に家訓することがおすすめ

 定格消費電力:800(W)の家電 > AC出力:500(W) ⇨ この場合はポータブル電源で使用することが出来ない ⇨⇨⇨ これが「消費電力のトラブルの原因」

このように、ポータブル電源の「AC出力」を上回る「定格消費電力の電化製品」は使用することが出来ません。

※ポータブル電源で家電が使える時間を計算する方法はこちら⇩⇩⇩

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起動電力にも要注意

電化製品には定格消費電力の他に「起動電力(きどうでんりょく)」と呼ばれるものがあります。

これは、電化製品の「電源を入れた瞬間に消費される電力」の事を言うのですが、使用する電化製品ごとに起動電力の大きさは異なります。

 起動電力(1倍程度)起動電力(2倍程度)起動電力(2倍以上
生活家電・テレビ
・ホットプレート
・炊飯器
・掃除機
・洗濯機
・インバーターエアコン
・冷蔵庫
・エアコン(インバーター以外)
その他・高圧洗浄機
・ハロゲンヒーター
・ノートパソコン
・スポットライト
・電動ドリル
・ハロゲンライト
・チェーンソー
・芝刈り機
・ウインチ

例えば、表の冷蔵庫の場合は「起動電力が2倍~」になるのですが、ここでも起動電力と瞬間最大(出力)の関係について解説をします。

・ここでは下画像の(瞬間最大1,000W)の値が重要になります。
・ポータブル電源メーカーごとに呼称が異なります(瞬間最大・瞬間最大出力・サージ電力など)

起動電力の値と瞬間最大(出力)の値の関係

  • 定格消費電力:80W ・起動電力:240W(定格消費電力の3倍)
  • AC出力:500W > 定格消費電力:80W ⇨ 使用可能
  • 瞬間最大:1000W > 起動電力:240W ⇨ 使用可能 

起動電力の値と瞬間最大(出力)の値の関係

  • 定格消費電力:80W ・起動電力:240W(定格消費電力の3倍)
  • AC出力:500W > 定格消費電力:80W ⇨ 使用可能
  • 瞬間最大:1000W > 起動電力:240W ⇨ 使用可能 

✽起動電力が瞬間最大(出力)の値を超える場合⇩⇩⇩

起動電力が瞬間最大(出力)の値を超える場合

  • 定格消費電力:400W ・起動電力:1200W(定格消費電力の3倍)
  • AC出力:500W > 定格消費電力:400W ⇨ 使用可能
  • 瞬間最大:1000W > 起動電力:1200W ⇨ 使用不可 

このように、定格消費電力の値と併せて起動電力の値も確認する必要があり、互いの値がポータブル電源の出力より低い場合のみ家電製品を使用することが出来るのです。

消費電力のトラブルについては「電化製品のどちらかの値がポータブル電源の出力を超える場合に起こる」ため、ポータブル電源を購入する前には「使用する予定の電化製品」を想定しておくことが必要となります。

※瞬間最大出力・起動電力を知りたい方はこちら⇩⇩⇩

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起動電力を確認する方法は?

家電製品の定格消費電力については取扱い説明書などに記載があるのですが、起動電力を記載しているケースは殆どありません。

では、起動電力はどのように確認すれば良いのか?についてここからは解説をします。

節電エコチェッカーで起動電力が分かる

ここからが本題の消費電力のトラブルを防止|節電エコチェッカーについての解説となります。

起動電力を知る方法としては家電メーカーに確認する事も出来るのですが、直ぐに知りたい方にはおすすめできません。

注意が必要

性格な起動電力を知るには時間が掛かります。

そこで起動電力を知る方法としておすすめなのが「節電エコチェッカー⇩⇩⇩」になります。

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節電エコチェッカーがおすすめの理由

 消費電力が確認できる

 起動電力を「目視」で確認することが出来る

消費電力のトラブルを防止するには定格消費電力と起動電力を知ることが必須になりますが、節電エコチェッカーを使えば、その両方の値を簡単に知ることが出来ます。

節電エコチェッカーの使用方法

使用方法はいたってシンプルで、使用する家電とコンセントの間に節電エコチェッカーを挟むだけで定格消費電力と起動電力を確認することが出来ます。

Power-consumption-checker
引用:節電エコチェッカー Amazon商品カタログより

起動電力を確認する場合は、「電源を入れた瞬間の消費電力(最大値)」を目視することで容易に知る事が出来るため、家電メーカーに確認する起動電力の値よりも正確な起動電力を知ることが出来るのです。

節電エコチェッカーでポータブル電源に使用したい家電の「定格消費電力と起動電力」を知れば、ポータブル電源を購入した後に起こる消費電力のトラブルも簡単に防止できるためおすすめです。

まとめ

この記事では【ポータブル電源】消費電力のトラブルを防止|節電エコチェッカーについて解説をしましたが、最後にポイントを整理しておきます。

記事のまとめ

 電化製品の消費電力が表示されるポータブル電源がある

 ポータブル電源のAC出力と、電化製品の消費電力は必ずチェック

 冷蔵庫やエアコンなどは「起動電力」に注意が必要

 起動電力は「節電エコチェッカー」などで目視する事もできる

定格消費電力や起動電力についてはポータブル電源を購入する前に知っておきたい知識の一つですが、購入した後に消費電力のトラブルに遭ったとしても購入代金が返金される事はありません。

最近はこのようなトラブルも増えているので、ポータブル電源をご購入される際はご注意ください。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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    ★法人・個人事業主のポータブル電源専門店|株式会社エンビューロ
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    ・法人・個人事業主向けポータブル電源専門店
    (個人の方は要相談)
    ・BCP対策用 補助金(助成金)申請業務全般
    ・医療用蓄電池
    ・LPG発電機(BCP対策用)施工管理
    ・屋外イベント向け大容量ポータブル電源各種
    ・車載サブバッテリーの販売及び施工
    ・EV充放電機
    ★専門分野
    ・ポータブル電源
    ・BCP対策全般
    ・車載バッテリー
    ・建築(戸建・収益・医院建築)
    ★保有資格
    ・宅地建物取引士
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    ・第二種電気工事士

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