【非常用電源・LPガス発電機】クリニックと老人ホームにおける停電問題|リスクと対策について解説

2023年1月20日

近年、自然災害の増加や都市部の電力供給の問題により、季節を問わず停電が頻発しています。

特に医療機関や老人ホームでは、停電が生命に関わるリスクをもたらす可能性が考えられます。

そこでこの記事では、クリニックや老人ホームでの停電時のリスクと、それに対する対策について詳しく解説します。

記事のポイント

  • クリニックや老人ホームの停電問題とリスク
  • 停電対策としての「LPガスのメリット」について
  • LPガスを活用する「LPガス発電機」の解説
  • クリニックや老人ホームでの導入事例

医療関係者をはじめ、介護事業に従事される方の中で「非常用電源の発電機」をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

クリニックや老人ホームの停電問題とそのリスク

停電は予期せず発生することが多く、その影響は深刻ですが、特に医療機関や老人ホームでは、以下のようなリスクが考えられます。

医療機器の動作停止

クリニックや病院では、患者の健康や命を維持するためのさまざまな医療機器が日常的に使用されています。

これらの機器には、人工呼吸器、心電図モニター、透析装置、ICUのモニターリングシステムなど、命を直接支える重要なものが含まれますが、停電が発生すると、これらの医療機器の動作が停止する可能性があります。

特に、バックアップ電源がない場合や、バックアップの持続時間が短い場合には、機器の動作が中断されるリスクが一気に高まります。

このような状況下での動作停止は、患者の命に直接的なリスクをもたらす可能性があり、例えば、人工呼吸器が停止すると、呼吸困難や酸欠状態になるリスクがあり、迅速な対応が求められます。

そのため、クリニックや病院では、停電対策として非常用電源の設置や、定期的な機器の点検・メンテナンスが非常に重要だと言えます。

医療現場で照明器具を使用する様子

照明が使えない問題

照明が使用できないことは、医療施設において非常に重大な問題です。

特に、夜間や緊急時には、手術や治療が必要な患者が増えることが考えられますが、照明がないことで、手術の精度が低下し、医師や看護師が正確な治療を行うことが困難になります。

これにより、患者の命に関わるリスクが高まる可能性があります。

また、照明が使用できない事で施設内の移動も困難になり、緊急時の避難もスムーズに行えなくなる上、万が一、火災などが発生した場合には大きな混乱が生じることは避けられません。

エアコンが使えない問題

エアコンの機能喪失も、医療施設においては深刻な問題です。

特に、夏場や冬場には、室内の温度が適切でないと、患者や入所者の体調を悪化させるリスクが伴います。

また、エアコンが機能しないことで、手術室や患者の部屋の湿度もコントロールできなくることで、細菌やウイルスの繁殖が促進され、院内感染のリスクが高まる可能性も懸念されます。

もちろん、施設内で働くスタッフにとっても、適切な温度と湿度は作業環境を保つために重要で、不適切な環境下では作業効率が低下し、ミスが増えるリスクも考えられます。

老人ホームの生活支援機器の停止

老人ホームに於いても、高齢者の日常生活をサポートするための多くの生活支援機器が使用されています。

これには、移動支援のためのリフトや、生命維持のための医療機器、通信機器などが含まれますが、停電が発生する事で、これらの機器は動作を停止し、高齢者の安全や生活の質に影響を及ぼします。

例えば、電動ベッドが動かなくなると、寝たきりの高齢者が体位を変えることができず、体調の悪化や褥瘡のリスクが高まる恐れがあります。

停電リスクの例

電動ベッドが動かなくなると、寝たきりの高齢者が体位を変えることができず、体調の悪化や褥瘡のリスクが高まる恐れがあります。

緊急時の対応の困難

停電が発生すると、非常用電源や緊急用具の動作も保証されない場合も考えておく必要があります。

特に、長時間の停電が続くと、非常用電源のバッテリーが切れる可能性が高まり、このような状況下では、火災や地震などの緊急事態が発生した場合、適切な対応が困難になる可能性があります。

また、通信機器(スマートフォンなど)が使用できなくなると、外部との連絡が取れなくなり、救援要請や情報収集が難しくなることも考えられますが、これは、クリニックや老人ホームに限った事ではありません。

停電対策としてのLPガスのメリット

日本は自然災害が多い国であり停電のリスクが常に存在しますが、クリニックや老人ホームに於ける防災についての責任は重大です。

そんな中、停電対策として注目されているのがLPガスの利用ですが、ここでは、LPガスのメリットについて詳しく解説します。

LPガスとは?

  • LPガスは「液化石油ガスの略」で、プロパンとブタンの混合ガスのこと。このガスは、停電時でも安定して供給されるため、非常時のエネルギー源として非常に有効です。

LPガスの安定供給

LPガスの安定供給については、以下のポイントがあります。

LPガスの安定供給|その理由

  • 日本で使用しているLPガスの約80%は海外から輸入され、国内のネットワークを通じて日本中のあらゆる場所に供給・使用されています。
  • 輸入供給は安定しており、シェール由来のLPガス調達が増加しているアメリカからの輸入が約67%です(2020年度)。
  • LPガスの安定供給や流通時の安全を図るため、さまざまな努力が払われています(詳しくは下記バナーリンクをご覧ください)。
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環境に優しい

LPガスは、燃焼時のCO2排出量が少ないため、環境に優しいエネルギー源として知られており、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑えることができます。

経済的

LPガスは、電気と比較してコストパフォーマンスが高いとされています。特に、大量にエネルギーを消費する施設では、電気料金の節約が期待できます。

LPガス発電機を活用した具体的な停電対策

停電時の最大の懸念は、電力供給が途絶えることによる生活の質の低下と、緊急時の対応能力の喪失です。

LPガスは、これらの問題を解決するための有効な手段として注目されていますが、ここからは、LPガスを利用して電気を生成する「LPガス発電機」について、詳しくご紹介します。

LPガス発電機の導入

ここでご紹介するLPガス発電機(BCPジェネレータ)は、停電時でも安定した電力供給を保証してくれる、優秀な発電機です。

特に医療機関では、機器の動作を継続するためには電力が不可欠ですが、LPガス発電機を導入することで、患者の安全と治療の継続が確保されます。

LPガス発電機の本体画像
LPガス発電機の詳細はこちら

LPガス発電機(BCPジェネレータ)のメリット

ここではLPガス発電機(LPガス)のメリットについて簡単にご紹介しておきます。

LPガス発電機・LPガスのメリット

  • LPガスは液体時の体積が気体時の体積の約250分の1であるため、LPガス容器に充てんして一般家庭や商業施設、工場などにエネルギーを効率良く運搬できる。
  • LPガスは道管を必要とせずインフラフリーで提供できる「簡易性」、運搬性能が高く必要な場所で利活用できる「可搬性」、インフラフリーなため万が一の際も容器バルブを閉めることでガス漏れが止まるなどの「安全性」の大きく3つの特性を持ち合わせている。
  • LPガスは燃料として劣化しないため、長期保存しても経年劣化の心配がなく、LPガスは供給が途絶しにくい。
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クリニックや老人ホームでのLPガス導入事例

クリニックや小規模ホームにLPガス発電機が推奨される大きな理由の一つは、導入から設置までのスピーディーな工程です。

具体的には、LPガス発電機(BCPジェネレータ)の設置に必要な「基礎」のコンクリートが乾くまでに数日かかりますが、その工程が終われば、本体の取り付けと電気・ガスの工事を同時に進めることができます。

特に、発電機の位置から分電盤までの距離が約30メートル以内であれば、わずか2日で全ての工事が完了します。

BCPジェネレーターが選ばれる理由

  • 設置工事に必要な期間が短い。
  • 電気事業法の届出が不要なので、電気主任技術者を選任する必要がない。
  • 導入コストが他の発電機と比較をしても安価なため、導入し易い。
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※LPガス発電機の設置後

BCPジェネレーターは電気事業法の届出が不要なので、導入までの流れは決して難しくありません。

ただその反面、BCPジェネレーターの出力は限られているため、1台の発電機で、クリニックや小規模ホームの全電力を供給するのは難しいかもしれません。

そのため、実際の現場では、空調、照明、冷蔵庫に特化した「専用の非常用電源」としての導入が多いのですが、これにより、クリニックや小規模ホームの基本的な機能をサポートしてくれるのです。

まとめ

この記事では【非常用電源・LPガス発電機】クリニックと老人ホームにおける停電問題|リスクと対策について解説をしましたが、LPガス発電機(BCPジェネレーターの)を活用した停電対策は、クリニックや老人ホームにとって、非常に有効な手段となる事は間違いありません。

停電時のリスクを最小限に抑え、安全で快適な環境を維持するために、LPガス発電機(BCPジェネレーター)の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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    ★法人・個人事業主のポータブル電源専門店|株式会社エンビューロ
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    ・法人・個人事業主向けポータブル電源専門店
    (個人の方は要相談)
    ・BCP対策用 補助金(助成金)申請業務全般
    ・医療用蓄電池
    ・LPG発電機(BCP対策用)施工管理
    ・屋外イベント向け大容量ポータブル電源各種
    ・車載サブバッテリーの販売及び施工
    ・EV充放電機
    ★専門分野
    ・ポータブル電源
    ・BCP対策全般
    ・車載バッテリー
    ・建築(戸建・収益・医院建築)
    ★保有資格
    ・宅地建物取引士
    ・測量士補
    ・第二種電気工事士

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