ポータブル電源があれば停電時も安心ですが、業務用冷蔵庫を利用されている(飲食店や生鮮食品店など)場合も果たして安心なのか?と考えている方も多いのでは無いでしょうか。
実際に停電が起こった場合、ポータブル電源の蓄電容量が少ない為、業務用冷蔵庫が使いない(1時間程度しか使えない・・など)では意味がありません。
そこでこの記事では、【ポータブル電源】防災・停電対策|停電時に業務用冷蔵庫を稼働させるには?どれくらいの蓄電容量が必要かについて解説をします。
記事のポイント
業務用の冷蔵庫をポータブル電源で稼働させる
必要な電力の計算方法
おすすめの業務用ポータブル電源(リンク)

近年の災害事例からみるインフラ被害
本題に入る前に、ここでは「近年の災害事例からみるインフラ被害」について解説をします。
主な災害 \ インフラ | 停電戸数 | 電気 | 水道 | ガス |
東日本大震災(平成23年) | 466万 | 3日後:80%復旧 3ヵ月:完全復旧 | 7日後:57%復旧 6ヵ月:完全復旧 | 2ヵ月:完全復旧 |
熊本地震(平成28年) | 48万 | 5日後:完全復旧 | 7日後:90%復旧 3.5ヵ月:完全復旧 | 15日後:完全復旧 |
大阪北部地震(平成30年) | 17万 | 3時間後:完全復旧 | 1日後:完全復旧 | 7日後:完全復旧 |
北海道胆振東部地震(平成30年) | 295万 | 2日後:99%復旧 1ヵ月:完全復旧 | 1ヵ月:完全復旧 | 被害なし |
電気以外にも水道・ガスを参考までに記載しましたが、電気の場合はおよそ5日以内にほぼ復旧している事がわかります。
では仮に、この5日間「業務用冷蔵庫を運転」させるには、どの程度、ポータブル電源の蓄電容量が必要なのかについて解説をします。

停電時に業務用冷蔵庫を稼働させる
ここからは本題の「停電時に業務用冷蔵庫を稼働させるには?」どれくらいの蓄電容量が必要かについて解説をします。
業務用冷蔵庫の定格消費電力をみる
業務用冷蔵庫にも種類がありますが、ここからはHR-120A 1049L Aシリーズを参考に解説を続けます。


ホシザキ:HR-120A 10177 A基本スペック
容量 1,049㍑
定格消費電力 冷却時:177W ※(50/60Hz地域共通)
お使いの業務協冷蔵庫には必ず定格消費電力(消費電力)の記載がありますので、○○○Wの表示を確認してください。
必要な蓄電容量の計算
では次に必要な蓄電容量の計算をしてみます。
計算方法の手順
- ポータブル電源の蓄電容量(搭載電池容量)を入力
- 業務用冷蔵庫の定格消費電力(W)を入力
- 計算結果に「およその稼働時間」が表示されます
- 稼働時間が足りない場合:ポータブル電源の蓄電容量を増やす必要があります。
計算例
・蓄電容量2000Whのポータブル電源で上記の業務用冷蔵庫を使用した場合は、およそ11.3時間の運転が可能になります。
・下のフォーマットで計算する事が出来ます。
このように蓄電容量と業務用冷蔵庫の定格消費電力から稼働できる時間が計算できるのですが、市販されている大容量ポータブル電源(※BLUETTI EP500 ポータブル電源:5100Wh)でさえこの冷蔵庫が連続運転できる時間は28.8時間が最大となるのです。


では、5日間もの間停電が続いた場合はどのように対処すれば良いのか?
ここからは「その対処法」について解説をします。
ポータブル電源とソーラーパネル
5日間もの間停電が続いた場合は大容量のポータブル電源でさえ対処できないの事が分かりましたが、ソーラーパネルと予備の蓄電池を用意する事で長時間の運転が可能になります。
ここからは具体的方法について解説をします。
予備バッテリーの追加が出来るポータブル電源を準備する
予備のポータブル電源とは同じものをもう一台用意することですが、予備の蓄電池だけが購入できる機種もあります。

※予備の蓄電池を検討する場合のおすすめ機種:業務用EPB-3600STの紹介記事はこちら⇩⇩⇩
ソーラーパネルで充電
予備の蓄電池があればソーラーパネルで充電することが出来ます。
多くのポータブル電源はソーラーパネルで充電をすることが可能です(※機種ごとにオプションなどの設定があります)。
しかし、電気を使用しながらソーラーパネルで充電を同時に行うことは蓄電池に多大な負担を与えるため推奨されていません。
従って長期間に渡り停電が発生した場合はソーラーパネルで充電をする予備の蓄電池が必要となるのです。

ローテーションで使う
一台のポータブル電源を使用している間、もう一方はソーラーパネルで充電します。
こうすることでより長くポータブル電源を使用することが可能になります。
注意が必要
ソーラーパネルで充電をする際は「日照」が必須条件となるので、天候が悪い場合は充電が出来ない可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
この記事では【ポータブル電源】防災・停電対策|停電時に業務用冷蔵庫を稼働させるには?どうすれば良いのかについて解説をしましたが、最後にポイントを整理しておきます。
記事のまとめ
業務用冷蔵庫の停電対策を考える際は「定格消費電力」を確認
定格消費電力から、ポータブル電源に必要な蓄電容量を計算
業務用冷蔵庫におすすめのポータブル電源は「業務用・予備バッテリー・ソーラーパネル」がおすすめ
停電時に業務用冷蔵庫を稼働させるには大容量のポータブル電源が必要なのですが、数日間に渡って停電が続く場合は1台の蓄電池では賄いきれません。
その為、予備の蓄電池やソーラーパネルも使用する事ができる業務用のポータブル電源がおすすめです(※予備の蓄電池を増設しやすい)。
また、予備の蓄電池を合わせて購入するのであれば「即時償却(即時償却)」も可能(購入価格による)になるので、停電対策がお済でない方はそちらも検討されては如何でしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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